中学校プログラミング教育の必修化はいつから?内容の誤解と問題点は?

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こんにちは。ブログ管理人の「とんかち」です。今更の話ですが、身の回りにある家電や自動車などの多くにコンピュータが搭載されています。このことはICT技術やAI化が社会の中でますます進んでいる証拠です。

でも、これらの技術を安全に、適切に活用していくのは私たち人間です。そしてこれからの若者には必須のスキルでもあります。昔は「自己教育力」とか「情報活用能力」というキーワードが全盛の頃がありました。その時代を中学校教師として教壇に立っていた私から言わせれば、何を今更です。

ICT技術やAI技術を安全に、適切に活用していくためには、仕組みを理解し、目的に合わせた取捨選択、カスタマイズするなどの力を身につけることが必要です。

小学校でのプログラミング教育の必修化はいつから?

2020年度(令和2年度)4月から小学校では全面実施の学校学習指導要領では、プログラミング教育の充実が目指されています。ちなみに、中学校は2021年度(令和3年度)からが全面実施となります。

そして、小学校では新たにプログラミング教育が必修化されますが、新たに「プログラミング」という教科はできません。しかも、プログラミング言語や技能を学ぶわけではありません。

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それではどの時間に学ぶのかですが、国語や算数、理科、社会といった各教科や総合的な学習の時間の中で、「プログラミング的思考」という論理的な思考を身につけることが目的です。

プログラミング教育の目的は?プログラミング的思考とは?

もともと「プログラミング」とは、コンピュータに指令するプログラムを作ることです。機械に意図した動きをさせるためには、まずどのような手順が必要かを洗い出し、それを正確な順番で組み合わせて伝えなくてはなりません。

さらにもっと効率的なやり方がないか、試行錯誤してよりよい動きを実現させることも必要です。この一連の流れを論理的に考える思考が「プログラミング的思考」というわけです。

この「プログラミング的思考」はコンピュータだけでなく、身近な日常生活の課題を解決するときにも役立ちます。

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何かを達成したり、問題を解決したりするときには、物事を順番に進めることが大切なことです。また、物事は切り分けることができるということを理解し、身につけることで、将来、未知の課題を解決する力につながっていきます。

身近な例でいえば、「料理」です。材料の準備にはじまり、道具の準備、手順などどうすればいかに美味しい料理ができるかといったこともプログラミング的思考を体験するひとつです。

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目的に向かって、手順を決めて、順番や組み合わせを考え、効率的なやりかたを見つける良さを実感ていくことで「プログラミング的思考」を育むことができます。

中学校でのプログラミング教育の全面実施は?

中学校では、2021年度(令和3年度)からが全面実施となります。中学校には、中学校だけにある「技術・家庭科」という教科があります。

中学校でのプログラミング教育は「技術・家庭」科目の一部として実施されることになります。正確にいえば、「技術・家庭」のうちの「技術」分野で扱うことになります。

ちなみに「技術」分野の内容は4つに分かれています。

(A)材料と加工の技術
(B)生物育成の技術
(C)エネルギー変換の技術
(D)情報の技術

そして、プログラミング教育に関連するのは「(D)情報の技術」になります。ただ、ここで重要なのは、「プログラミング教育」と聞くと「プログラムを組むこと」が最終ゴールであると思われがちなのですが、小学校同様にそれだけが目的ではありません。

やはり、大切なのは「プログラミング的思考」という論理的な思考を身につけることになります。

プログラミング教育の誤解と問題点は?

プログラミング教育の「プログラミング」という言葉が先行して、プログラミング教育の誤解が生じています。

プログラミング教育について再度確認します。プログラミング教育では、プログラミング言語や技能を学ぶわけではありません。「プログラムを組むこと」が最終ゴールではありません。

プログラミング教育の目的は、「プログラミング的思考」を育成することです。

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それでは問題点について、ブログ管理人「とんかち」の思いです。

あまりにも「〇〇教育」という名の付く教育活動が多い中に、新たに「プログラミング教育」の登場です。問題点はズバリ「消化不良」教育になってしまうということです。

何を今更といいたいです。これまでの総合的な学習の時間は一体何だったのか?総合的な学習の時間では、生徒たちが課題解決に向けて試行錯誤する「プラン構想」能力を大事にしています。問題解決までの「プロセス」を大切にしています。別の方言でいえば、「段取り」です。これって「プログラミング的思考」そのものではないですか?

学校現場に「〇〇教育」をただ増やせばいいという行政の在り方には問題があるとずっと思っていました。

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